伊良林村(読み)いらばやしむら

日本歴史地名大系 「伊良林村」の解説

伊良林村
いらばやしむら

[現在地名]長崎市伊良林一―三丁目・八幡町やはたまち風頭町かざがしらまち彦見町ひこみまち矢の平やのひら一―四丁目・白木町しろきまち尾町おまち新中川町しんなかがわまち弥生町やよいまち

馬場ばば村の南にあり、北部を中島なかしま川が流れる。長崎出入要路六口の一つで、穎林口と称される(長崎名勝図絵)。はじめ大村藩領で、慶長一〇年(一六〇五)より幕府領で長崎代官支配となる。西部は長崎市中のてら町に接しており、元和元年(一六一五)晧台こうたい寺・深崇じんそう寺、同六年に興福こうふく寺、同九年に三宝さんぽう寺が開創されたという(長崎志)正保国絵図に「いら林村」「井良村」とあり、高八八石余。寛文一二年(一六七二)「井良林村」の畠から筑前福岡の八兵衛がたびたび野菜を盗んでいたのが露見、捕らえられて五島に流罪となった(犯科帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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