伊良湖東大寺瓦窯址(読み)いらごとうだいじがようし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊良湖東大寺瓦窯址」の意味・わかりやすい解説

伊良湖東大寺瓦窯址
いらごとうだいじがようし

愛知県田原(たはら)市伊良湖町瓦場(かわらば)にある。鎌倉時代再興の東大寺大仏殿瓦を焼成した瓦窯址で、数口の窯(かま)が構築されていた。南窯は全長11.5メートルの舟底形の平面で、燃焼室と焼成室は分炎柱によって境されている。他の窯は分炎柱のないもので、ともに半地下式登窯(のぼりがま)である。焼成品の鐙瓦(あぶみがわら)、宇瓦(のきがわら)の瓦当面(がとうめん)には文様にかえて「東大寺大仏殿瓦」の文字があり、男瓦(おがわら)には「大仏殿」などの印が押されている。国の指定史跡

大川 清]

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