伊藤ふじ子(読み)イトウ フジコ

20世紀日本人名事典 「伊藤ふじ子」の解説

伊藤 ふじ子
イトウ フジコ

昭和期のプロレタリア演劇女優 小林多喜二の妻。



生年
明治44(1911)年2月3日

没年
昭和56(1981)年4月26日

出生地
山梨県北巨摩郡清哲村

本名
森熊 ふじ子

学歴〔年〕
甲府第一高女〔昭和3年〕卒

経歴
上京後、アナーキスト石川三四郎宅に身を寄せ、日本プロレタリア劇場同盟に所属し舞台に立つ。昭和7年小林多喜二と結婚するが、思想犯の妻として特高警察拷問を受けるなどの苦難を経験。8年多喜二の虐殺後、漫画家森熊猛と再婚、3人の子をもうけた。生存中は多喜二については一切語らなかった。多喜二の「党生活者」の笠原モデルとされる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤ふじ子」の解説

伊藤ふじ子 いとう-ふじこ

1911-1981 昭和時代前期,小林多喜二の妻。
明治44年2月3日生まれ。昭和3年上京,日本プロレタリア劇場同盟にはいり舞台にたつ。7年結婚。夫の死後,漫画家森熊猛と再婚。多喜二についてかたることはなかった。多喜二の「党生活者」の笠原のモデルとされる。昭和56年4月26日死去。70歳。山梨県出身。甲府高女(現甲府西高)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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