伊藤松雄(読み)イトウ マツオ

20世紀日本人名事典 「伊藤松雄」の解説

伊藤 松雄
イトウ マツオ

大正・昭和期の劇作家,小説家,演出



生年
明治28(1895)年1月13日

没年
昭和22(1947)年8月5日

出生地
長野県諏訪郡

学歴〔年〕
早稲田大学英文科卒

経歴
大正2年有楽座に籍をおいて作者兼演出を担当した。このほか国民座、新文芸協会、舞台協会新劇の演出に当たり、また民衆のための平民演劇論を試みた。15年郷土上諏訪町で「村の劇場・町の劇場」を主宰、郷土劇運動に力を入れた。昭和4年に再上京、日本蓄音機の文芸顧問となり、新民謡を次々創作した。その間、児童読物、伝記、大衆読物など著作は多く、戯曲集「郷土戯曲危急」「想思草」、シナリオ集「忘れな草」、また翻訳脚本「カラマゾフ兄弟」「夜」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤松雄」の解説

伊藤松雄 いとう-まつお

1895-1947 大正-昭和時代の劇作家,演出家。
明治28年1月13日生まれ。大正2年有楽座にはいり,作者兼演出家。のち新文芸協会,舞台協会で新劇を演出。15年郷里の長野県上諏訪で郷土劇運動「村の劇場・町の劇場」をおこす。のち新民謡を創作した。昭和22年8月5日死去。53歳。早大卒。戯曲集に「危急」,シナリオ集に「忘れな草」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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