…中世大内氏が勘合印を海外貿易に使ったのはその一例である。近世初期の徳川氏の伝馬印は2種あり,家康の伝馬印は印文〈伝馬朱印〉に馬子と馬の図様を配した印を伝馬手形におしたが,後期の伝馬印は図様を止めてただ印文〈伝馬無相違可出者也〉の9字を方印に刻した。これを縦に折半して片方ずつに使用して,左右を勘合することによって伝馬手形の偽造防止に利用したのである。…
※「伝馬印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...