精選版 日本国語大辞典「印文」の解説
いん‐もん【印文】
〘名〙
① (━する) 印章などに刻まれた文字または記号。浮き出ている、または、くぼんでいる文様。いんぶん。また、特に、織物などで文様を浮き出させること。
※浄業和讚(995‐1335)下「最後の相好のぞみしに、千輻輪の印文(インモン)をいだして迦葉にみせしめき」 〔柳宗元‐柳州寄周韶州詩〕
② =いん(印)③
※米沢本沙石集(1283)一「昔、此の国いまだなかりける時、大海の底に大日の印文(インモン)有りけるによりて」
③ まじない。また、守り札や護符。
※狂歌・銀葉夷歌集(1679)一〇「印文をうくる㒵にてうけざるは阿闍梨にはならであじゃらにぞ成」
※咄本・続一休咄(1731)二「扨虚空に向ひ、ろうかろうかの印文(インモン)は何といふ文にて候にや」
いん‐ぶん【印文】
〘名〙 =いんもん(印文)①
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報