印文(読み)インモン

デジタル大辞泉 「印文」の意味・読み・例文・類語

いん‐もん【印文】

印章などに刻まれている文字記号
お守り札。護符。おまもり。
「善光寺様の御―にも勝って」〈浄・歌祭文

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精選版 日本国語大辞典 「印文」の意味・読み・例文・類語

いん‐もん【印文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 印章などに刻まれた文字または記号。浮き出ている、または、くぼんでいる文様いんぶん。また、特に、織物などで文様を浮き出させること。
    1. [初出の実例]「凡官人至任。若無印文者。不受代」(出典:令義解(718)選叙)
    2. 「最後の相好のぞみしに、千輻輪の印文(インモン)をいだして迦葉にみせしめき」(出典:浄業和讚(995‐1335)下)
    3. [その他の文献]〔柳宗元‐柳州寄周韶州詩〕
  3. いん(印)
    1. [初出の実例]「昔、此の国いまだなかりける時、大海の底に大日の印文(インモン)有りけるによりて」(出典:米沢本沙石集(1283)一)
  4. まじない。また、守り札や護符。
    1. [初出の実例]「印文をうくる㒵にてうけざるは阿闍梨にはならであじゃらにぞ成」(出典:狂歌・銀葉夷歌集(1679)一〇)
    2. 「扨虚空に向ひ、ろうかろうかの印文(インモン)は何といふ文にて候にや」(出典:咄本・続一休咄(1731)二)

いん‐ぶん【印文】

  1. 〘 名詞 〙いんもん(印文)

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普及版 字通 「印文」の読み・字形・画数・意味

【印文】いんぶん

印章の文字。

字通「印」の項目を見る

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