伯母子峠(読み)おばことうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伯母子峠」の意味・わかりやすい解説

伯母子峠
おばことうげ

奈良県南部、伯母子岳北東部の鞍部(あんぶ)にある峠。標高約1230メートル。現在はほとんど利用されていないが、かつて高野山(こうやさん)と熊野を結ぶ南高野街道を往来する人馬でにぎわい、難所ではあったが栄えていた。峠から南へ十津川(とつかわ)村五百瀬(いもせ)を経て神納(かんの)川に沿って下ると風屋(かざや)ダムに至り、川津大橋を渡ると国道168号に出る。

[菊地一郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伯母子峠」の意味・わかりやすい解説

伯母子峠
おばことうげ

奈良県南西部,野迫川村十津川村の境にある峠。標高 1230m。伯母子岳 (1344m) の東側鞍部にあり,かつては高野山と熊野地方を結ぶ高野熊野街道の難所であった。現在は付近住民生活道路として利用されている。

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世界大百科事典(旧版)内の伯母子峠の言及

【伯母子岳】より

…登山道は高野山の奥山を経由して通じる。この山の肩に伯母子峠(1230m)があり,かつて高野山と熊野地方を結ぶ連絡道の難所であった。高野竜神国定公園に属する。…

※「伯母子峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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