野迫川村(読み)のせがわむら

日本歴史地名大系 「野迫川村」の解説

野迫川村
のせがわむら

面積:一五五・一五平方キロ

郡の中西部、伯母子おばこ山地北部にあり、東は大塔おおとう村、南は十津川とつかわ村に接し、西から北は和歌山県に境する。十津川村境には伯母子岳(一三四四メートル)があり、和歌山県境には南から白口しらぐち(一一〇九・九メートル)みずヶ峰(一一六〇・八メートル)じんヶ峰(一一〇五・八メートル)がある。村域を流れる弓手原ゆみてはら川・北股きたまた川が合流して川原樋かわらび川となり、さらに池津いけつ川を合わせて、北方からの中原なかはら川とともに、十津川の最上流部を形成している。

平安初期、高野山が開けることによって野迫川地域には熊野・吉野・伊勢に通ずる交通路が開けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「野迫川村」の意味・わかりやすい解説

野迫川〔村〕
のせがわ

奈良県南西部の村。村域のほとんどが山地で,林業を主とし,和歌山県高野町に接するため高野町との結びつきが深い。冬季,寒冷な気候を利用して凍り豆腐製造。県境の山地は高野龍神国定公園に属する。面積 154.90km2人口 357(2020)。

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