伴道雪(読み)ばん・どうせつ

朝日日本歴史人物事典 「伴道雪」の解説

伴道雪

没年:元和7(1621)
生年:生年不詳
安土桃山・江戸前期の弓術家。道雪派の開祖通称を喜左衛門,名を一安という。雪荷派を創始した吉田重勝(雪荷)に師事。『伴道雪略譜』によると,天正16(1588)年7月重勝は射書の印可証文すべてを与え,吉田姓まで許して跡を継がせようとしたが,道雪は雪荷派隆盛を図ることを誓いながらも,新たに道雪派を興した。のちに尾張国の徳川忠吉に仕え,元和の初めには大和郡山藩主松田忠明に禄仕した。同門からは江戸初期に京の通し矢挑戦者が数多く輩出している。<参考文献>石岡久夫『日本古武術

(藤堂良明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伴道雪」の解説

伴道雪 ばん-どうせつ

?-1621 織豊-江戸時代前期の弓術家。
丹後(京都府)田辺城主細川幽斎につかえた際,吉田重勝(雪荷)に師事し,道雪派をたてる。のち尾張(おわり)(愛知県)松平忠吉,元和(げんな)のころ大和(奈良県)郡山(こおりやま)藩主松平忠明につかえた。元和7年死去。名は一安(かずやす)。通称は喜左衛門。姓は番ともかく。

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