伴銀河(読み)バンギンガ

デジタル大辞泉 「伴銀河」の意味・読み・例文・類語

ばん‐ぎんが【伴銀河】

より大きな銀河周囲をまわる小さな銀河。親銀河と呼ばれる大きな銀河に、重力によって引きつけられ、その周囲を公転する。我々の銀河系にも大マゼラン雲小マゼラン雲をはじめ、大小30個ほどの伴銀河が見つかっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「伴銀河」の意味・わかりやすい解説

伴銀河
ばんぎんが

重力的に結びついて互いに回転している銀河の組で小さいほうを伴銀河satellite galaxyとよぶ。大きいほうは親銀河。銀河は形成過程で、矮小(わいしょう)銀河が合体して巨大な銀河に成長していくと考えられている。伴銀河はその合体過程で合体できなかった銀河か、または銀河どうしの衝突で分離したものと考えられている。銀河系の周りにも大マゼラン星雲小マゼラン星雲が回転していて、これらは銀河系の伴銀河である。またアンドロメダ銀河(M31)にも同様にM32とM110の二つの伴銀河がある。

[編集部 2023年4月20日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伴銀河」の意味・わかりやすい解説

伴銀河
ばんぎんが
companion galaxy

大きな銀河に付随する 1個ないし数個のやや小型の銀河。衛星銀河と同義。銀河系には大マゼラン雲と小マゼラン雲(→マゼラン雲)の 2個の伴銀河があり,アンドロメダ銀河(M31)も NGC205,NGC221(M32)などの伴銀河を伴っている。

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