伸る(読み)ノル

デジタル大辞泉 「伸る」の意味・読み・例文・類語

の・る【伸る/反る】

[動ラ四]
後ろに曲がる。そりかえる。
太刀少し―・ったるを」〈太平記・八〉
からだがのけぞる。
急所をひとつ真の当て、うんと―・るを引っかづき」〈浄・布引滝

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精選版 日本国語大辞典 「伸る」の意味・読み・例文・類語

の・る【伸・反】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. のびて長めになる。
    1. [初出の実例]「のるかすずむか仕て見よ〈按に延乎躅乎也〉」(出典:譬喩尽(1786)四)
  3. (刀が)後ろの方に曲がる。
    1. [初出の実例]「太刀の少し仰(ノッ)たるを、門の扉に当てて推し直し」(出典:太平記(14C後)八)
  4. 体をのばして後ろへ倒れる。のけぞる。
    1. [初出の実例]「かたぼね脇つぼ迄切さげられ、うんとのるを取ておさへ」(出典:浄瑠璃・曾我会稽山(1718)一)

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