伸縮管継手(読み)しんしゅくくだつぎて(その他表記)expansion joint

翻訳|expansion joint

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伸縮管継手」の意味・わかりやすい解説

伸縮管継手
しんしゅくくだつぎて
expansion joint

配管系統の圧力変化,温度変化に伴う管の長さ方向の収縮を吸収するための可動式管継手。次のようなものが代表的である。 (1) ベローズ伸縮管継手 蛇腹状の金属製円筒 (ベローズ) によって伸縮を吸収する部品。材料にはリン青銅ステンレス鋼が用いられ,低温・低圧 (1MPa,飽和蒸気 220℃以下の空気,ガス,水,油に適用) で,比較的短い管路に使用する。 (2) すべり伸縮型管継手 鋳鉄または青銅製の円筒本体に,青銅のはめ管を差込み,その間にパッキンを噛ませて気密を保つ。小型で,スラストや曲げがほとんど生じない利点がある。 (3) ジーベル管継手 (回り継手)  配管の途中に特殊な曲り部分を設け,管の伸縮をねじりに変えて吸収する形式。冷暖房用配管のように小口径の管に用いる。 (4) ベント型伸縮管継手 配管の途中にΩやU字状に曲った部分を設け,この部分のたわみを利用して伸縮を吸収する。長い蒸気管路にみられ,柱その他の障害物を避けるとともに一般の管継手を兼ねるので,広く用いられる。このほか,真空や低圧用の配管ではゴム伸縮継手が利用される (ただし,使用温度は一般に 90℃以下) 。

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