低比重リポタンパク(読み)ていひじゅうリポタンパク(その他表記)low density lipoprotein; LDL

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「低比重リポタンパク」の意味・わかりやすい解説

低比重リポタンパク
ていひじゅうリポタンパク
low density lipoprotein; LDL

血液中で脂質を運搬するために,脂質とアポ蛋白質が結合した複合体粒子であるリポ蛋白質一種低密度リポ蛋白質ともいう。コレステロールトリグリセリドを含む。血中 LDLは,肝臓などにおける LDL受容体経路で代謝されるが,遺伝的に LDL受容体を欠損する家族性高コレステロール血症の患者では,血中に LDLが増加し,若年時よりかゆ状動脈硬化(→動脈硬化症)が進行する。LDL受容体はジョゼフ・L.ゴールドスタイン,マイケル・S.ブラウンらによって明らかにされたもので,細胞内にコレステロールが増加すると,LDL受容体数を減少させると同時にコレステロール合成を抑制するという制御機構が存在する。一般的に LDL中のコレステロールは悪玉コレステロールといわれている。

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