低硫黄化対策(読み)ていいおうかたいさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「低硫黄化対策」の意味・わかりやすい解説

低硫黄化対策
ていいおうかたいさく

燃料の石油系への転換により最大の大気汚染物質となった硫黄酸化物の減少をはかるための諸対策。当初排煙脱硫に主力が注がれたが,東京都が独自に,重油の低硫黄化を義務づける燃料規制を行なったことから大きく方向が変った。これにより東京都は,1969年をピークに,急速に硫黄酸化物が減少,75年には半減するまでになった。初期には低硫黄原油が不足ぎみであったが,重油脱硫装置の飛躍的拡大もあって供給面での問題も少くなり,排煙脱硫技術の向上と相まって,大気汚染抑止に最大の成果を収めている。なお 90年における二酸化硫黄についての環境基準の達成状況について見ると,一般環境大気測定局で 1602局中 1598局 (99.8%) ,自動車排出ガス測定局で 68局中 65局 (95.6%) が基準を満たしており,この状況は近年ほとんど変っていない。

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