20世紀日本人名事典 「佐々木千之」の解説
佐々木 千之
ササキ チユキ
昭和期の小説家
- 生年
- 明治35(1902)年5月4日
- 没年
- 平成1(1989)年
- 出生地
- 北海道札幌市
- 別名
- 旧筆名=佐佐木 千之(ササキ チユキ)
- 学歴〔年〕
- 独協中卒
- 経歴
- 大正13年雑誌「新潮」の記者となり、葛西善蔵らを担当。傍ら、同人雑誌「短篇」を創刊。自伝的長編三部作「憂鬱なる河」で認められ、昭和3年文芸誌「文芸王国」を刊行。7〜14年小学館に勤務。17年短編集「知性の春」を、18年伝記小説「葛西善蔵」を出版、58年同書を復刊した。戦後、25年に48歳の若さで脳軟化症に倒れ、右半身不自由となる。のち奥多摩の老人ホームに入り、自叙伝を書き、俳句を作って日々を過ごした。他の作品に「北海道の先駆者間宮林蔵」「十和田湖の開発者和井内貞行」。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報