佐下和村
さげわむら
中世の佐多村のうちにあった村。現佐多町伊座敷北東部の下岩を遺称地とする。佐気岩・鷺輪とも記される。「かんけん二年」と記される四月一八日の建部親明・沙弥しやうい連署沽却状(禰寝文書、以下すべて同文書)および嘉元二年(一三〇四)四月二三日の建部親明請取状によると、建部親明と沙弥しやういは「さけわのむら」の田地四段大と山野等を用途三〇貫文で禰寝九郎清政に売却している。なお前記の「かんけん二年」は乾元二年(一三〇三)ではなく、嘉元二年をさすのであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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