佐久良村(読み)さくらむら

日本歴史地名大系 「佐久良村」の解説

佐久良村
さくらむら

[現在地名]日野町佐久良

中之郷なかのごう村の北東、佐久良川の左岸に位置する。長寸ながす山ともいう佐久良山(二六九・二メートル)の南西麓にあたり、地内しろ山西側山腹には六世紀頃のものと思われる古墳群がある。「輿地志略」などにみえる佐久良庄の中心地域であったことから大佐久良おおさくら村ともよばれたと伝える。佐久良庄は佐久良川の中流域一帯、奥津保とほぼ同地域にあたると思われる。「興福寺官務牒疏」には「在同所左久良」として現善王寺が載るが、同寺については不詳。現神崎郡永源寺町藤切ふじきり神社蔵の応永二八年(一四二一)三月二八日の奉加記録に「三百文 佐久良」などとみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android