佐切村
さぎりむら
[現在地名]園部町佐切
西は東南に蛇行する大堰川を境に大戸村に対し、東から南にかけては舟枝村(現八木町)・熊原村など、北は越方村。ほとんどが山地で、西南部の大堰川沿岸にわずかに耕地がある。江戸時代は仙洞御料。
集落から東に切れ込んだ奥の谷にある玉泉寺(禅宗系単立)は大同年間(八〇六―八一〇)勇猛の男小野某が、山中に輝く光に一矢を放ったところ仏像に命中し、その仏像を持ち帰ろうとしたが微動だにせず、結局その地に堂を建てて仏像を安置したのが始まりという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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