大戸（読み）オオド

デジタル大辞泉

おお‐ど〔おほ‐〕【大戸】

《「おおと」とも》家の表口にある大きな戸。「大戸を閉める」
[類語]戸と・扉・ドア・シャッター・雨戸・格子戸・網戸・開き戸・引き戸・繰り戸・妻戸・切り戸・潜り戸・枝折り戸・木戸・鎧戸・門戸・門扉

たい‐こ【大戸】

１ 大酒飲み。上戸じょうご。
「盃上に置いて曰く、郎―と雖いえども鯨口に非ず」〈服部誠一・東京新繁昌記〉
２ 律令制で、大戸・上戸・中戸・下戸の四等戸の第一。一戸内に八人以上の正丁がいる戸。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

たい‐こ【大戸】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 令制で、戸内の成年男子の多少により、戸を大・上・中・下の四等に分けたうち、第一の戸。一戸内に八人以上の成年男子のいる戸。〔令集解（706）〕
3. ② ( ①は男子が多く富裕なところから ) 富裕な家。金持。大家。豪家。富豪。
4. ③ 酒量の多いこと。また、その人。大酒飲み。酒豪。上戸(じょうご)。〔文明本節用集（室町中）〕
   1. [初出の実例]「郎一箸を採て盃上に置ひて曰く、郎大戸と雖ども鯨口に非ず」(出典：東京新繁昌記（1874‐76）〈服部誠一〉二)

おお‐どおほ‥【大戸】

1. 〘 名詞 〙 ( 「おおと」とも ) 日常出入りする表入口の大きな戸。
   1. [初出の実例]「寝殿の庭中の大戸より西浄のきわまで、はた板にてかこひ候て」(出典：石山本願寺日記‐証如上人日記・天文七年（1540）正月一一日)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【大戸】だいこ

大酒飲み。

字通「大」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」