佐名伝村(読み)さなてむら

日本歴史地名大系 「佐名伝村」の解説

佐名伝村
さなてむら

[現在地名]大淀町大字佐名伝

吉野川北岸、下淵しもぶち村の西にある伊勢南街道沿いの街村。宇智郡に属する。元禄郷帳には「サナデ」と訓ずる。正応二年(一二八九)の称林寺鐘銘に「佐名手」、三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「阿陀佐那手」、後村上天皇綸旨(犬飼家文書)に「宇智郡佐那手郷」とみえる。慶長郷帳では村高四二六・一二石、五条二見藩(松倉重政)領。元和二年(一六一六)松倉氏の肥前国島原への転封で幕府領(代官宗岡弥右衛門)編入、同五年郡山藩(松平忠明)領となり、同藩の二割半無地高増政策で村高は五三二・六五石となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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