佐味村(読み)さみむら

日本歴史地名大系 「佐味村」の解説

佐味村
さみむら

[現在地名]七尾市佐味町

臼池うすいけ川を境に万行まんぎよう村のほぼ東に位置し、北は七尾南湾に面する。垣内東出ひがしで・西出・上出かみで今田いまだぼうはし・臼池がある。建武二年(一三三五)七月一四日の万行胤成田屋敷譲状(得田文書)の後家分の四至として「東限佐見村」とみえる。天正五年(一五七七)一一月一日の気多社の免田指出案(気多大宮司家文書)に「さミ村」とみえ、同社の衆徒方に毎年二貫文を進納していた。

佐味村
さみむら

[現在地名]田原本町大字佐味

大網おあみ村の南に位置し、西は曾我川を隔てて広瀬郡百済くだら(現北葛城郡広陵町)。宝亀八年(七七七)七月二三日の弘福寺文書に「耳成里元故従四位下佐味朝臣官位田」と佐味の名が記され、長和二年(一〇一三)一一月九日の同文書には「佐位庄 十市郡云々」とみえる。「大乗院雑事記」長禄三年(一四五九)八月二日条には「依無畠山方之合力、佐味城昨夕落了」とあり、同記には佐味兵庫の名もみえ、中世には佐味氏が箸尾氏・金剛寺氏らとともに活躍している(長川流鏑馬日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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