日本歴史地名大系 「佐志賀村」の解説 佐志賀村さしかむら 長崎県:下県郡豊玉町佐志賀村[現在地名]豊玉町佐志賀糸瀬(いとせ)村の南西にあり、仁位浅海(にいあそう)に臨む。貝口(かいぐち)浦口にある黒(くろ)島の頂上の鞍部で広形銅矛一五本が発掘され(明治二三年)、届出により帝室博物館に収納された(現東京国立博物館蔵)。佐志賀浦の西の塔(とう)ノ崎では銅矛三本が発見され(明治三〇年代、二本は所在不明)、弥生時代後期の広形銅矛とされる。ほかにこの海域に古墳時代の箱式石棺が発見された鐘掛(かねかけ)崎などの遺跡がある。中世は仁位郡のうち。文明三年(一四七一)三月七日の宗職家安堵書下(仁位郷判物写)に「さしかのむら」とみえ、仁位郡主職家が当地の居屋敷と畠三ヵ所を日高彦五郎に安堵している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報