佐斐神村(読み)さいのかみむら

日本歴史地名大系 「佐斐神村」の解説

佐斐神村
さいのかみむら

[現在地名]境港市佐斐神町

小篠津こしのづ村の南に位置し、南は大篠津おおしのづ村・葭津よしづ(現米子市)に続く。東は美保みほ湾、西は中海に面する。地勢砂地で平坦。古くは才神村とも記し(正徳元年郷村高辻帳)、「伯耆志」に「村の西北松林中に道祖神さへのかみの祠あり、村名これに起る」とある。村域の中央を外浜境そとはまさかい往来が南北に通じ、美保湾寄りになだ道が並行して走る。西部に枝村当成とうなりがあり、その灘から五町四四間の距離に内浜境うちはまさかい往来が岸に並行して南北に通じている(文久三年「絵図」佐々木家蔵)

拝領高は三六石余。天和三年(一六八三)の土免状(村田家文書)では高五六石余、免三ツ二分、海役銀二九匁・網役銀一九匁。元禄郷帳では一一八石余。本免三ツ二分。享保一九年(一七三四)には高一〇〇石余、竈数三五(鈴木孫三郎所持本「伯耆誌」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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