佐藤進一(読み)さとう しんいち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤進一」の解説

佐藤進一 さとう-しんいち

1916- 昭和-平成時代の日本史学者。
大正5年11月25日生まれ。東京帝大史料編纂所(へんさんじょ)所員,名大助教授などをへて,昭和37年東大教授。のち名大教授,中央大教授。専攻中世史鎌倉時代から室町時代にいたる権力構造や政治過程を研究。新潟県出身。東京帝大卒。著作に「南北朝動乱」「日本の中世国家」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の佐藤進一の言及

【東国】より

…このように東国の範囲は,幕府と朝廷,鎌倉と京都との間の力関係に応じて多少の変動はあったが,おおよそ三河・信濃・越後以東については東国とする意識が強かったとみられる。
[東国と西国]
 佐藤進一が第2次大戦前すでに〈東国行政権〉と規定した,鎌倉幕府のこの地域に対する権限は,国衙に対する支配権,国の境あるいは2本所間の境相論(さかいそうろん)の裁判権,棟別銭(むなべちせん)賦課を含む交通路支配権などの統治権的,地域的な支配権であり,元号の制定,官位の叙任権は王朝の手に掌握されていたとはいえ,これを東国国家と規定することは十分に根拠があるといってよい。事実,元号については,頼朝のときの治承5,6,7年,幕府最末期の元徳3,4年など王朝の元号と異なる元号(異年号)が使用され,官位についても,幕府は御家人たちに強い規制を加えていたのである。…

※「佐藤進一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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