南北朝(読み)なんぼくちょう

旺文社世界史事典 三訂版「南北朝」の解説

南北朝
なんぼくちょう

晋からに至る中国の分裂時代
南朝とは江南で交替した宋・斉・の4王朝をいい,またこれ以前の・東(317〜420)を含めて六朝 (りくちよう) とも呼ぶ。北朝とは華北で五胡十六国を統一した北(後魏)のあと,分裂して東魏 (とうぎ) ・西魏 (せいぎ) ,北斉・北周をへて隋に統一されるまでをいう。南朝は九品中正による貴族支配が確立し,政治的には不安定であったが,六朝文化のがさき,江南の経済開発も進んだ。北朝は漢民族の支持を得るために中国化政策をとり,均田制や三長制によって強力な政治支配を確立した。また仏教が隆盛で,雲崗 (うんこう) ・竜門 (りゆうもん) などの石窟寺院も造られた。北魏時代には寇謙之 (こうけんし) によって道教が宗教教団として完成し,一時仏教が禁圧されたが,まもなく復興した。

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百科事典マイペディア「南北朝」の解説

南北朝【なんぼくちょう】

中国でからにいたる中間の時代をさし,5―6世紀,南北に漢族と異民族の王朝が対立した。南朝は東晋のあと,と交替。北朝は北魏の統一を経て,2国に分裂したが,再び北周が統一。隋が受け継ぎ589年陳を滅ぼし,天下を統一。→魏晋南北朝時代六朝文化
→関連項目オケオ

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精選版 日本国語大辞典「南北朝」の解説

なんぼく‐ちょう ‥テウ【南北朝】

(南朝と北朝の意)
[一] 晉から隋までの間に中国を支配した南北の諸王朝。南朝は東晉の滅亡後、江南に拠った宋・斉・梁・陳の四朝(四二〇‐五八九)、北朝は五胡十六国の騒乱後、華北に拠った北魏・東魏・西魏・北斉・北周の五朝(三八六‐五七七)で、北周を滅ぼした隋が南朝の陳を合わせて南北を統一した。
[二] 日本で、中世、南北朝時代に分立対抗した大覚寺統の朝廷である南朝と、持明院統の朝廷である北朝との併称。戦国時代ころより、中国の例により併称するようになった。また、その時代。
※翰林葫蘆集(1518頃)一三「建武間天下瓜分、南北朝称両帝

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