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政治過程 せいじかてい political process; governmental process

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

政治過程
せいじかてい
political process; governmental process

個人や集団が権力の獲得,行使,配分をめぐって展開する政治活動の動態的な相互作用。 A.F.ベントリーは社会を多様な集団の織りなす,はてしない「圧力と抵抗」の過程であるとし,その脈絡のなかで政治をとらえようとした。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

せいじかてい【政治過程 political process】

政治的決定や指導者の選出などが行われる現実の過程を指して使われる用語。
政治過程論の形成]
 政治現象を過程として把握する視点は,20世紀の前半,論争を伴ったひとつの主張という形で登場した。市民社会において,政治を国家や議会などから制度的・理念的に解釈するのが一般的だったのに対して,政党政治や世論などの現実的な展開に即して分析する視点は,19世紀末のW.バジョットやJ.ブライスなどの業績にすでにあらわれていたが,それが過程論という形で表現されるようになったのは,同じ制度論への対抗として形成されたマルクス主義的な構造論に対して,明確に自己形成するようになってからである。

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大辞林 第三版の解説

せいじかてい【政治過程】

社会の多様な政治的要求が、政党や国家機構を通じて、政策として実現されていく過程。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

政治過程
せいじかてい
political process

「運動」「変動」という政治現象の動態的側面を強調して政治について考察・分析しようとする研究者は、政治過程という語を意識的・積極的に使用する傾向がある。そこには、フォーマルな静態的な統治構造のみに政治の世界を狭く限定せず、利益の相互作用という政治の本質的契機を広大な文脈で動態的にとらえて分析しようとする姿勢が読み取れる。
 政治過程、つまり「利益の抗争・対立(分裂力)と調整・統合(合意形成力)の途絶なき相互作用の過程」という視点が登場した背景にあるのは、デモクラシーの大規模化(政治権力の大衆的基盤拡大)と政治範域の拡大であった。新規に参入した膨大な大衆は、政治の場に、多様な欲望・期待を噴射させ、その実現を確実なものとするために自らを組織化した。組織されたマス・デモクラシーの時代が到来した。それぞれの利益は、組織を背景にしてその実現を政治に求めるようになった。政治の場は、集団と集団が対決する奪い合いのシステムとなった。政治システムはなによりも、相対立する利益・欲望を調整・統合しなければならなくなった。伝統的な政治分析の視点、つまりフォーマルな政治制度の静態的解釈という視点では、もはや十分な説明能力をもちえない。
 20世紀の初頭、第一次世界大戦ごろから政治過程という語を政治学者が使用するようになったが、政治過程という視点を一つの理論的フィールドにまで発展させたパイオニア的業績はA・ベントリーが1908年に発表した『統治過程論』であった。この著作は、制度論偏重の当時の学問状況にあってはあまりにも斬新(ざんしん)であったため、受け入れられなかった。だが、1951年にD・B・トルーマンが発表した『政治過程論』で再評価され、その理論的秀逸性が広く認められることになった。
 政治過程は、市民の利益・主張・要求が政策決定の場に集約・表出され、アウトプットに変換されていく過程と定義できる(狭義の政治過程)。だが、変動を常態とする今日では、視野を拡大し、候補者指名過程、選挙過程(投票、政党)、交渉・調整過程(利益団体、大衆運動、市民運動)、立法過程(議会行動)、行政過程(官僚)、司法過程(裁判所)、フィードバック過程(世論、政治意識、マスコミ、政治文化)を包摂しようとする傾向がある。[岡沢憲芙]

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