佐野竹村(読み)さのたけむら

日本歴史地名大系 「佐野竹村」の解説

佐野竹村
さのたけむら

[現在地名]富山市水橋佐野竹みずはしさのたけ

白岩しらいわ川東方に開けた地に位置し、北西田伏たぶせ村。村名の由来は、上野国佐野郷(現群馬県高崎市)住人がこの地を開発したことによるという。一説謡曲「鉢木」の最明寺入道時頼廻国故事に登場する佐野源左衛門常世の領地であったという伝えもある(水橋町郷土史)。なお「越中志徴」は「類聚国史」巻一六五祥瑞部に登場する「新川郡佐野村」を当地としているが、これは「続日本後紀」承和六年(八三九)一二月八日条にみえる新川郡若佐野わかさの(現立山町)のことであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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