20世紀日本人名事典 「佐香ハル」の解説
佐香 ハル
サコウ ハル
- 生年
- 明治7年6月6日(1874年)
- 没年
- 昭和33(1958)年3月20日
- 出生地
- 徳島県徳島市
- 学歴〔年〕
- 徳島高等女学校〔明治21年〕卒,堀越和洋裁縫女学校〔明治35年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 全国女子教育擁護会表彰,徳島県知事表彰,文部大臣表彰
- 経歴
- 代々徳島藩のお抱え絵師を務める家柄に生まれる。明治21年に徳島県高等女学校を卒業後に結婚。しかし、間もなく離婚して上京し、渡辺裁縫女学校や堀越和洋裁縫女学校に学んだ。36年東京神田三崎町に和洋裁専門学校を開校。38年には郷里徳島に学校を移転し、和洋裁や一般教養を通じて良妻賢母の育成を目指した。大正15年同校は佐香和洋裁女学校に改称。次いで昭和5年には徳島県初の私立高等女学校となる香蘭高等女子学校を新たに創立。その校長として学校経営と女子教育に心血を注ぎ、戦後には香蘭高等学校に発展・改組し、現在に至っている。教育功労者として徳島県知事や文部大臣などから多数の表彰を受けている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報