体力つくり(読み)たいりょくつくり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「体力つくり」の意味・わかりやすい解説

体力つくり
たいりょくつくり

体力の維持増強に努め,健康の増進をはかること。スポーツや身体活動の生活化と,保健,栄養の改善によって実現される。東京オリンピック競技大会の開催された 1964年,「国民の健康,体力増強対策について」の閣議決定がなされ,1965年には体力つくり国民会議が結成された。 1969年以降毎年 10月を「体力つくり強調月間」と定め,国民に広く健康・体力つくりを呼びかけている。背景には,高度経済成長と工業化社会の実現に伴う国民生活や社会環境の変化による国民体力の低下,健康の危機,そしてまた今日的意味では高齢化社会における体力の維持,健康の維持への関心がある。外国にも,アメリカ合衆国フィジカルフィットネスドイツトリム運動などの例がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android