体化した技術進歩(読み)たいかしたぎじゅつしんぽ(その他表記)embodied technical progress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「体化した技術進歩」の意味・わかりやすい解説

体化した技術進歩
たいかしたぎじゅつしんぽ
embodied technical progress

新しい生産技術は,新しい資本財によって具体化されなければならないという考え方。これに対して生産要素変化がなくても新しい生産技術の導入によって生産性向上するような技術進歩を「体化されざる技術進歩」 dis-embodied technical progressという。このような考え方を強調したのはアメリカの経済学者 R.M.ソローで,この立場に立てば生産性の向上のためには単なる技術知識の改良だけではなく,新しい資本財の建設,すなわち新しい投資が必要になる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android