体積ひずみ計(読み)たいせきひずみけい(その他表記)volumetric strainmeter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「体積ひずみ計」の意味・わかりやすい解説

体積ひずみ計
たいせきひずみけい
volumetric strainmeter

地下岩石の体積変化を通して地殻のゆがみを測定する計器。埋め込み式ひずみ計ともいう。たとえばサックス‐エバートソン式体積ひずみ計のセンサは,シリコン油を満たした直径約 11cm,長さ約 3mの金属円筒である。これを地中に埋め込んでおけば,周りの岩石の圧縮伸張に応じて油面が昇降する。この量を変換器によって測定することにより,地殻のひずみの変化量を知ることができる。気象庁では 1976年以降,東海地域と南関東地域に観測井(深さ 50~300m)を 31ヵ所に設置して,地殻ひずみの連続観測を実施している。(→ひずみ計

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android