変換器(読み)へんかんき(その他表記)transducer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「変換器」の意味・わかりやすい解説

変換器
へんかんき
transducer

電気応用計測において,測定の対象となる各種の量を,電圧電流,周波数などの電気量に変換するもので,さらにそれを増幅する二次変換器に対して一次変換器とも呼ばれる。変換にはさまざまの物理的な原理や効果を利用する。変換に際して測定対象からエネルギーを得るものと,外部からエネルギーを供給するものとがある。熱電対,光電池,圧力計などは前者の,抵抗温度計,ストレンゲージ,光導電セルなどは後者の例である。変換特性が安定していること,雑音が少いことが大切である。出力変位圧力,光などの非電気量になる変換器は,さらにそれを電気量に変える変換器と組合せて用いることが多いが,光増幅,光伝送技術の発達に伴い,光を出力とする変換器も重要性を増してきた。 (→検出器 )

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世界大百科事典(旧版)内の変換器の言及

【計器】より

… アナログ式の特徴は,(1)測定量の指示が連続的で増減の変化がわかりやすい,(2)比較的価格が低いことであり,ディジタル式の特徴は,(1)直接数字で表示されるため,読取誤差は人為的ミス以外はない,(2)測定しようとする量の変化に対し,指示の応答が速い,(3)桁数を増し高精度の測定の表示ができることである。
[変換器]
 計器で測れる量は,計量法に掲げられている物理量と工業量の種類だけでも約80種に達するが,そのおもなものは次のとおりである。(1)機械および力学量 長さ,質量,時間,圧力,流量など。…

【コンバーター】より

…変換機または変換器と訳す。一般に信号またはエネルギーの形を変える装置または回路網をいう。…

※「変換器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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