何にまれ(読み)ナニニマレ

デジタル大辞泉 「何にまれ」の意味・読み・例文・類語

なにに‐まれ【何にまれ】

[連語]《「なににもあれ」の音変化》なんであってもかまわない。どれと限らず。
「彼はそのために―仕事のありしだい身を骨灰にして働いた」〈中勘助菩提樹の蔭〉
「―、かにまれ、手にあたらん物を取りて」〈古本説話集・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何にまれ」の意味・読み・例文・類語

なに【何】 にまれ

(「何にもあれ」の変化したもの) 事物を非選択的に受け入れる気持を表わす。どんなものでも。どれと限らず。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「なににまれなににまれ、あらむものを、いかにもいかにもしなして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android