何やら(読み)ナニヤラ

デジタル大辞泉 「何やら」の意味・読み・例文・類語

なに‐やら【何やら】

[副]
実体がはっきりわからないさま。なにかしら。「何やら物音がする」
なんとなく。どことなく。「何やら雨が降りだしそうな雲行き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何やら」の意味・読み・例文・類語

なに‐やら【何やら】

  1. 〘 副詞 〙 ( 代名詞「なに」に副助詞「やら」が付いてできたもの )
  2. 実体の不明な事物をさす。なんであろうか。なんだか。なにやらん。
    1. [初出の実例]「なにやらに司花神としたぞ。此の女夷のことぞ」(出典:玉塵抄(1563)八)
    2. 「相手をつかまえてまた何やらしゃべりはじめた」(出典:夜と霧の隅で(1960)〈北杜夫〉三)
  3. これと断定はできないが漠然とながら成り立つ判断を示す。なんとなく。
    1. [初出の実例]「やま路来てなにやらゆかしすみれ草」(出典:俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃))

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