何暗からず(読み)なにくらからず

精選版 日本国語大辞典 「何暗からず」の意味・読み・例文・類語

なに【何】=暗(くら)からず[=暗(くら)いことはない]

  1. ( 副詞「なに」、形容詞くらし」の未然形「くらから」、助動詞「ず」の連なったもの ) すべて思いのままにとりそろい、不足のないさま。何の不足もない。
    1. [初出の実例]「皆様は御大名さう也、とのはよし、何くらからず見ゆれ共、我々は異な物ずきにて」(出典:浄瑠璃・世継曾我(1683)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android