何無(読み)なんとなく

精選版 日本国語大辞典 「何無」の意味・読み・例文・類語

なんと‐なく【何無】

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「なんと」に形容詞「なし」の連用形が付いてできたもの ) はっきりとした理由目的意識などのないまま、漠然とした判断をしたり行動したりするさま。どことなく。なんとなし。なんとのう。なんとはなし。
    1. [初出の実例]「何(な)ンとなく友達女房去れと云ひ」(出典:雑俳・藐姑柳(1785)五月二五日)

なんと‐なし【何無】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「に」を伴って用いることもある ) =なんとなく(何無)
    1. [初出の実例]「此頃は何となし私に突き当る様な事ばかし言って」(出典:野菊の墓(1906)〈伊藤左千夫〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android