余剰原則(読み)よじょうげんそく(その他表記)surplus principle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「余剰原則」の意味・わかりやすい解説

余剰原則
よじょうげんそく
surplus principle

1982年に成立した国連海洋法条約の基本的考え方の一つ。 200カイリ内の漁業については,最大持続生産量 (MSY) ,あるいはこれに準じた根拠に基づいて許容される総漁獲量を設定し,これから自国船の漁獲量を差し引いた分は,外国船にも利用させるということである。他方,2国間が異なる魚種相互に等量で相手国水域で漁獲し合うことを等量主義 equivalence principleといい,日露間の漁業にも適用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android