余市臨港軌道(読み)よいちりんこうきどう

日本歴史地名大系 「余市臨港軌道」の解説

余市臨港軌道
よいちりんこうきどう

昭和初期、余市の海岸に敷設された軌道。大正末期の鰊漁は大豊漁が続くなか、余市町有志が人と鰊の輸送を円滑にするため余市―小樽間の電気軌道を計画。昭和三年(一九二八)猪俣安造が資本金三〇万円の余市電気軌道株式会社の設立運動をしたが、同五年鰊の水揚げが皆無に近く、資金難で未着工。同七年小樽郊外自動車株式会社に権利一切を譲渡、同社はさわ町から国鉄連結するガソリンカーの軌道敷設に着手した。一方、同年後身の余市臨港軌道株式会社は東京から小島豊三を招いて余市駅―浜中はまなか水産試験場前(のちの浜余市駅)の二・七キロの工事を開始。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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