作倒(読み)つくりだおれ

精選版 日本国語大辞典 「作倒」の意味・読み・例文・類語

つくり‐だおれ‥だふれ【作倒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つくってみたが、不作であること。
    1. [初出の実例]「作りたをれひん田は質におくて哉〈曾立〉」(出典:俳諧・詞林金玉集(1679)一一)
  3. 作物が不作のため身代の倒れること。
    1. [初出の実例]「住すつる八百八谷虎臥て〈遠舟〉 つくりたふれか執心の鬼〈正察〉」(出典:俳諧・六日飛脚(1679))
    2. 「仮令作(ツク)り倒(ダヲ)れの百性のやうなる男にも」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android