執心(読み)シュウシン

デジタル大辞泉 「執心」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐しん〔シフ‐〕【執心】

[名](スル)
ある物事に心を引かれて、それにこだわること。また、その心。執着。「金に執心する」
多く御執心」の形で)異性などに深く思いをかけることをひやかしの意をこめていう語。「ひどく彼女に御執心だ」
[類語]頓着執着固執偏執我執囚われるめろめろぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺深入りはまるはまり込む身を焦がす狂おしい物狂おしい入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪う悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い乱れる思い悩む思い焦がれる狂わしい悩ましい熱狂的むな苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する乱心取り術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん思い煩う

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精選版 日本国語大辞典 「執心」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐しんシフ‥【執心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある物事に異常な関心を持ち、いつまでもそれにこだわること。また、その心。
    1. [初出の実例]「仏の教へ給ふおもむきは、事にふれて執心なかれとなり」(出典:方丈記(1212))
    2. [その他の文献]〔陸機‐擬蘭若生朝陽詩〕
  3. 特に、人に深く思いをかけること。現代では、多く「御執心」の形でひやかしの意をこめていう。
    1. [初出の実例]「ある人、さる少人にしうしむをかくる」(出典:仮名草子・心友記(1643)上)
    2. 「先生中々御執心(シフシン)なんだねえ」(出典田舎教師(1909)〈田山花袋〉一)

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