執心(読み)シュウシン

デジタル大辞泉 「執心」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「執心」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐しんシフ‥【執心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある物事に異常な関心を持ち、いつまでもそれにこだわること。また、その心。
    1. [初出の実例]「仏の教へ給ふおもむきは、事にふれて執心なかれとなり」(出典:方丈記(1212))
    2. [その他の文献]〔陸機‐擬蘭若生朝陽詩〕
  3. 特に、人に深く思いをかけること。現代では、多く「御執心」の形でひやかしの意をこめていう。
    1. [初出の実例]「ある人、さる少人にしうしむをかくる」(出典:仮名草子・心友記(1643)上)
    2. 「先生中々御執心(シフシン)なんだねえ」(出典田舎教師(1909)〈田山花袋〉一)

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