作狂言(読み)つくりきょうげん

精選版 日本国語大辞典 「作狂言」の意味・読み・例文・類語

つくり‐きょうげん ‥キャウゲン【作狂言】

〘名〙
能狂言を新しくつくり出すこと。また、その作品
※虎明本狂言・眉目吉(室町末‐近世初)「みめよし 作狂言」
※わらんべ草(1660)二「台徳院様の御時、予を西之御丸へ召し寄せられ、永井信濃殿を以て、つくり狂言を仰付らるべし」
② 作りごとである芝居歌舞伎狂言のこと。
浮世草子好色五人女(1686)二「うまき色咄しに現をぬかし道頓堀の作(ツク)り狂言(キャウゲン)をまことに見なし」

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