作狂言(読み)つくりきょうげん

精選版 日本国語大辞典 「作狂言」の意味・読み・例文・類語

つくり‐きょうげん‥キャウゲン【作狂言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 能狂言を新しくつくり出すこと。また、その作品
    1. [初出の実例]「みめよし 作狂言」(出典:虎明本狂言・眉目吉(室町末‐近世初))
    2. 「台徳院様の御時、予を西之御丸へ召し寄せられ、永井信濃殿を以て、つくり狂言を仰付らるべし」(出典:わらんべ草(1660)二)
  3. 作りごとである芝居歌舞伎狂言のこと。
    1. [初出の実例]「うまき色咄しに現をぬかし道頓堀の作(ツク)狂言(キャウゲン)をまことに見なし」(出典浮世草子好色五人女(1686)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android