作間神社(読み)さくまじんじや

日本歴史地名大系 「作間神社」の解説

作間神社
さくまじんじや

[現在地名]小野上村村上

岩井いわい洞の近くにあり、北は古城台こじようだい跡に隣接している。旧村社。主神は宇賀御魂神、ほか二八神を祀る。慶長一六年(一六一一)に神主飯塚杢之介が当地の古老の語り伝えを記したという佐久間大明神由来記(村上文書)によると、近隣里人に仁政を施した佐久間宰相藤原季長が足利義詮に従って鎌倉へ去ったのち、その屋敷守護神を祀った所に一宮を建て、佐久間大明神と称したのが始まりという。また季長は毎朝うら(裏)さわに出て塩で水を清め洗面などをしたので佐久間沢さくまざわと名付け、この流れを入口の里人は飲料水・用水として利用したのでここを塩川しおがわ、御所近くを佐久間、その東を塩之上しおのうえといったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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