使い捨て雇用(読み)つかいすてこよう

知恵蔵mini 「使い捨て雇用」の解説

使い捨て雇用

企業が若年労働者を大量に採用しては賃金不払残業や過重労働を強いたり、パワーハラスメントを行ったりして退職に追い込むこと。物を使い捨てるように労働者を扱うことから生まれた造語ブラック企業の特徴とされる。こうした処遇を受けた若年労働者が健康を害したり、自殺したりするケースが多発していることを受け、2013年に厚生労働省がブラック企業の疑いがある約5000の事業所への調査を実施した。結果、約8割の4000事業所で労働基準関係法令への違反があることが判明し、同省が是正勧告を行った。また、同省は就職を希望する学生参考にできるよう、15年春入社採用から過去3年間の採用者数と離職者数を求人票に明示することを企業に要請するとしている。

(2013-12-20)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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