依田原村
よだはらむら
[現在地名]富士市依田原・依田原町・吉原宝町
吉原宿の南西にあり、東海道が通る。村名は榎田の堤のほとりの原に由来するという(修訂駿河国新風土記)。寛永改高附帳に依田原村とみえ、田方二六五石余・畑方五二石余。元禄郷帳では高三七三石余。国立史料館本元禄郷帳によれば幕府領。宿村大概帳によれば旗本大久保領。旧高旧領取調帳でも同領。寛永一九年(一六四二)吉原宿が土砂で埋まったため幕府は伝法村と当村の地先の地(中吉原)に移転させたが、このとき今泉村は高二〇石余の土地を「吉原新屋敷」分として当村へ分地した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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