改訂新版 世界大百科事典 「修徳寺」の意味・わかりやすい解説 修徳寺 (しゅうとくじ) 韓国,忠清南道礼山郡徳山面にあり,百済法王1年(599)智明大師の創建になる。伽藍は3段の高壇上に建ち,下壇の石造五層塔は新羅の文武王5年(665)の造立である。上壇の大雄殿は高麗忠烈王34年(1308)の創立になり,桁行3間,梁間4間,切妻造の単層仏殿で,構造・形式は浮石寺の無量寿殿と似るが,湾曲した繫肘木(つなぎひじき)や,梁上に初めて華盤を用い,肘木木口や持送りなどの波蓮文,草刻文と華麗な彫刻に華やかさを増す。大雄殿は高麗時代の壁画なども発見され,木造で韓国に現存する最古の建物として現在国宝に指定されている。執筆者:宮本 長二郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by