改訂新版 世界大百科事典 「俳諧問答」の意味・わかりやすい解説 俳諧問答 (はいかいもんどう) 俳諧論書。元禄10年(1697)閏2月付で去来が其角(きかく)に送った書状を皮切りに,翌年にかけて許六(きよりく)と去来の間で交わされた往復書簡を集めたもの。〈贈晋氏其角書〉〈贈落柿舎去来書〉〈答許子問難弁〉〈再呈落柿舎先生〉〈俳諧自讃之論〉〈自得発明弁〉〈同門評判〉から成る。去来は“不易流行”論,許六は“血脈”説を前面に打ち出して論をたたかわせており,蕉風俳論書として第一級の価値をもつ。1785年(天明5),浩々舎芳麿により《俳諧問答青根が峰》として出版され,1800年(寛政12)《俳諧問答》の題で再版された。執筆者:桜井 武次郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by