偏波(読み)ヘンパ(英語表記)polarization

翻訳|polarization

デジタル大辞泉 「偏波」の意味・読み・例文・類語

へんぱ【偏波】

電磁波の振動方向分布が一様でなく、一定の方向に限られている電磁波。電磁波が光の場合を特に偏光という。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「偏波」の意味・わかりやすい解説

偏波 (へんぱ)
polarization

平面電磁波における電界の振動様態の分類の一つで,電界の振動方向に関するもの。光の場合には偏光という。平面電磁波では,電界は電波の進行方向と垂直な平面内で振動している。この振動方向がつねに同一方向を向いているとき,直線偏波という。電界が同じ大きさで,その方向が上記平面内で回転するとき,円偏波という。電界の大きさが変化しながら,その方向が回転するとき,楕円偏波という。地表近くを伝搬する直線偏波の電磁波においては,とくにその電界の振動方向が地表に水平のときに水平偏波,地表に垂直のとき垂直偏波と呼ぶ。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android