偏袒(読み)ヘンタン

デジタル大辞泉 「偏袒」の意味・読み・例文・類語

へん‐たん【偏×袒】

《「へんだん」とも》片肌を脱ぐこと。
天竺てんぢくは―して合掌するを礼として」〈翁の文〉

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精選版 日本国語大辞典 「偏袒」の意味・読み・例文・類語

へん‐たん【偏袒】

〘名〙 (「へんだん」とも。「偏」は片側、「袒」ははだぬぎの意)
※済北集(1346頃か)九・直裰弁「宮人見僧偏袒体露以為一レ善」
袈裟(けさ)のこと。
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「合偏袒弐領 並纏 法物
③ 片肌を脱ぐこと。片肌を脱いで、りきむこと。
江戸繁昌記(1832‐36)四「便ち偏袒(〈注〉カタハダヌギ)し、力を極て按ず」 〔史記‐主父偃伝〕

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普及版 字通 「偏袒」の読み・字形・画数・意味

【偏袒】へんたん

偏裼

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