健康保険法の改正(読み)けんこうほけんほうのかいせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「健康保険法の改正」の意味・わかりやすい解説

健康保険法の改正
けんこうほけんほうのかいせい

1994年6月に健康保険法の一部改正が成立した。改正の重要ポイントは (1) 入院給食費の一部を患者自己負担とする,(2) 入院時の付添い看護介護を廃止する,の2点である。 (1) の自己負担については,94年 10月から1人1日 600円,96年 10月以降は同 800円とされ,低所得者に対する軽減措置もとられる。 96年 10月の診療報酬改定とあわせて,入院給食の質的向上や食事環境の改善をはかるのがねらいとされる。 (2) の付添い看護・介護については,病院側の看護体制を充実させることで患者の自己負担を軽減させようというもの。看護職員を雇用するための費用には,入院食事代の自己負担で浮いてくる財源があてられる。

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