普及版 字通 「儷」の読み・字形・画数・意味
儷
21画
[字訓] ならぶ・たぐい・つく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は麗(れい)。麗は鹿角の形に従い、ならぶ、つくの意がある。〔説文〕八上に「儷(しんれい)なり」とあり、字条六上に「木の枝條儷なり」とあって、木の枝の茂る意とする。儷は人の伉儷(こうれい)(夫妻)の意に用い、儷皮は一対の鹿皮。これを婚礼の結納に用いた。四字六字の対句を以て全体を構成する文体を体(べんたい)といい、その文を四六儷(べんれい)文という。
[訓義]
1. ならぶ、つれあい、つい。
2. たぐい、なかま。
3. つく、よりそう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕伉儷 モノノコノミスルナリ・トコロアラハシ、下の音は麗。ナラブ・ヒトシ・タグヒ・トモガラ・ツラヌ・ツラヌク・ヨハシ・ヨル・マナブ
[語系]
儷・麗lyaiは同声。麗に両の意がある。離liaiは声近く、黐(とりもち)に隹(とり)が離(かか)る意。兩(両)・輛liangは相並ぶもの。声義の関係がある。
[熟語]
儷偕▶・儷句▶・儷偶▶・儷語▶・儷巧▶・儷事▶・儷辞▶・儷然▶・儷体▶・儷皮▶
[下接語]
魚儷・伉儷・失儷・淑儷・儔儷・嬪儷・儷・類儷
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報